
初めまして!初心者キャンパーのらぎです!
「キャンプに興味はあるけど、何を用意したらいいの?」「初めてのキャンプ、どんな流れで進むのか不安…」そんな気持ち、よくわかります。この記事では、キャンプ初心者の方に向けて、必要な道具の選び方からキャンプ当日の一日の流れまで、やさしく・丁寧に解説します。初めてでも安心して一歩を踏み出せるよう、失敗しにくいポイントも交えてお伝えします。
キャンプ初心者がまず揃えるべき基本の道具とは?
キャンプといえば「自然の中で泊まる」イメージがありますが、初めての方が無理なく楽しむためには最低限の道具が必要です。ここでは、キャンプ初心者が必ず揃えるべきアイテムを、実際の使用シーンとともに解説します。
1. テント
キャンプの中心ともいえるのが「テント」です。テントは寝る場所であり、突然の雨や風を防ぐ大切な居住空間になります。初心者には「ワンタッチ式」や「ドーム型テント」がおすすめです。設営が簡単で、慣れていなくても20〜30分ほどで立てられるモデルもあります。価格帯は1〜2人用で7,000〜15,000円程度が目安です。
■ テントの主な種類
種類 | 特徴 | 向いている人 |
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ドーム型テント | 最も一般的で安定感があり、設営も比較的簡単 | ソロ〜ファミリー |
ワンポールテント | 一本のポールで立ち上げるおしゃれな見た目。設営も簡単 | ソロ〜デュオ、見た目重視派 |
ツールームテント | 寝室+リビング空間の2部屋。快適性が高い | ファミリーやグループ |
パップテント | 軍用風の渋い見た目でソロキャンパーに人気 | 上級ソロキャンパー |
素材の種類と特徴
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ポリエステル:軽量・安価・乾きやすいが、火に弱い。
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コットン(TC素材):通気性・遮光性・難燃性に優れるが重く、乾きにくい。
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ナイロン:超軽量で登山用などに使われるが、耐久性はやや劣る。
人数別おすすめサイズ
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ソロキャンプ:1〜2人用のドーム型やワンポール(設営が簡単で軽量)
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デュオキャンプ:2〜3人用、前室(荷物置き場)があると便利
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ファミリーキャンプ:4〜6人用のツールーム、広さと快適性が重要
初心者におすすめのポイント
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ワンタッチやポップアップ式など「簡単設営タイプ」を選ぶとストレスが少ない
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前室(テントの入り口空間)があると、荷物や靴を置けて便利
2. 寝具(シュラフ・マット)
夜の冷え込みを甘く見てはいけません。夏場でも標高が高い場所ではかなり冷えます。寝袋(シュラフ)は「季節に合った保温性」のあるものを選びましょう。また、地面の硬さを軽減するための「インフレータブルマット(自動で空気が入るタイプ)」も快適な睡眠に欠かせません。寝袋は4,000〜10,000円、マットは3,000〜7,000円程度が相場です。
シュラフの形状と特徴
形状 | 特徴 | 対応温度帯 |
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封筒型 | 布団のようなゆったり感。春〜秋向け | 10℃以上 |
マミー型 | 体にフィットして保温性が高い。冬向け | 0〜5℃以下 |
人型(モンベル:シームレスダウン等) | 着たまま動けるが、やや高価 | 通年対応も |
中綿の種類と特徴
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化繊(ポリエステル):安価で洗濯可能。濡れても乾きやすい。
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ダウン:軽量で高保温力。寒冷地向きだが高価。水に弱い。
選び方の目安
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春・夏・秋キャンプ:封筒型シュラフでOK(快適温度10℃程度)
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寒い時期や高地:マミー型+インナーシュラフ+マットを併用
初心者におすすめ
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「快適使用温度」の記載を確認(※最低使用温度だけだと失敗しやすい)
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寝心地UPのために「マット」「コット」も併せて使うと◎
3. ランタン
夜のキャンプ場は街灯がなくほとんどなく真っ暗になります。明かりがないと危険なので、「LEDランタン」を1つ以上持っていきましょう。乾電池式かUSB充電式が一般的で、明るさは「200〜500ルーメン」程度が理想。価格は2,000〜4,000円が目安です。火を使わないので安全性も高く、初心者にも安心です。
ランタンの種類と特徴
種類 | 特徴 | 向いている人 |
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LEDランタン | 安全で扱いやすく、初心者に最適。電池 or 充電式 | 全員(特に初心者) |
ガスランタン | 明るく、キャンプ気分UP。燃料の扱いに注意 | 中級者〜上級者 |
ガソリンランタン | 明るさ最強。寒さに強いが取り扱いは難しい | 上級者向け |
明るさの目安(ルーメン)
- 100lm以下:テント内・就寝用(まぶしすぎ注意)
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100〜300lm:テーブル周り用
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400〜1000lm:サイト全体を照らすメイン用
人数別おすすめ構成
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ソロ:LEDランタン2つ(メイン)+小型ランタン(テント内)
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デュオ〜ファミリー:メイン2つ+サブ(複数個)を使い分けると快適
初心者へのポイント
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USB充電式 or 電池式LEDランタンが最も手軽で安全
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ランタンフックや三脚もあると便利
4. チェア・テーブル
快適に食事や休憩をするためには、折りたたみ式のチェアとテーブルがあると便利です。特にロースタイル(地面に近い)のものは安定感があり、設営も簡単です。チェア・テーブルセットで5,000〜10,000円程度が相場です。
チェアの種類
種類 | 特徴 | 向いている人 |
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ローチェア | 地面に近く、リラックス感がある | ゆるキャンプ派 |
ハイチェア | 食事・作業に便利。腰が楽 | 食事メインの人向け |
スツール型 | 軽量・簡易型。コンパクト収納可 | 荷物を減らしたい人 |
素材と座り心地
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アルミフレーム:軽量でサビに強い
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スチールフレーム:丈夫だがやや重い
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座面素材(ポリエステル・コットンなど):コットンの方が肌触り良好
テーブルの種類
種類 | 特徴 | 高さ |
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ローテーブル | ロースタイルと相性抜群 | 30〜40cm |
ハイテーブル | 調理や作業向け | 60〜70cm |
2段テーブル | 調理+食事を分けて使える | 高さ調節可もあり |
初心者へのおすすめ構成
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ローチェア+ローテーブルで「ゆったりスタイル」
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荷物を減らすなら折りたたみスツール+軽量テーブル
5. バーナー・クッカーセット
キャンプといえば「アウトドア飯」も楽しみの一つ。初心者には「シングルバーナー」と「メスティン」などの簡単な調理セットがおすすめです。バーナーはカセットガス式のものが扱いやすく、価格は3,000〜6,000円程度。クッカーは鍋・フライパンなどのセットで2,000〜4,000円程度で購入可能です。
バーナーの種類と特徴
種類 | 特徴 | 向いている人 |
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CB缶バーナー | 家庭用のガスボンベと同じ「CB缶(カセットボンベ)」を使用。入手しやすく安価 | ソロ〜ファミリー初心者全般 |
OD缶バーナー | アウトドア専用の「OD缶(アウトドア缶)」を使用。火力が強く寒冷地にも強い | 中級者以上・冬キャンプ |
アルコールバーナー | 燃料アルコールを使う静音タイプ。風に弱く火力も控えめ | ソロキャンパーやUL志向向け |
ガソリンバーナー | 寒冷地で最強の火力だが、扱いは難しい | 上級者・冬山向け |
初心者におすすめのバーナー
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CB缶タイプのシングルバーナー:火力、扱いやすさ、燃料の入手性のバランスが◎
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【例】イワタニ「ジュニアコンパクトバーナー」など(約4,000円前後)
クッカーセットの種類
素材 | 特徴 |
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アルミ製 | 軽くて熱伝導が良く、お湯を沸かすのに最適。焦げやすい |
ステンレス製 | 丈夫で焦げにくいが、やや重い |
チタン製 | 超軽量・高価・錆びにくい。お湯沸かし中心向け |
クッカー内容の例
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小鍋+フライパン+コップがセットになった「アルミ製クッカーセット」がコスパ◎
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ソロ〜デュオなら直径15〜17cm前後、ファミリーなら20cm以上がおすすめ
代用品は?
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初心者なら「家庭のフライパン・小鍋」でも代用可能(ただし重量と収納性に難あり)
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直火NGな家庭用フライパンは焦げ・変形に注意
6. クーラーボックス
食材の保冷は意外と大事です。夏場はもちろん、春や秋でも食品が傷まないよう「ハードタイプのクーラーボックス」を選びましょう。中サイズで3,000〜5,000円程度のもので十分です。
クーラーボックスの種類
種類 | 特徴 | 向いている人 |
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ハードタイプ | 保冷力最強。厚みがあり頑丈。車移動に◎ | ファミリー・泊まりキャンプ |
ソフトタイプ | 軽量でコンパクトに折りたためる。保冷力はやや低め | デイキャンプ・ソロ向け |
電動クーラー | 車のシガーソケットなどで冷却。冷蔵庫代わり | 車中泊・長期キャンプ向け |
サイズの目安(目安容量)
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ソロキャンプ:10〜15Lで十分
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デュオキャンプ:20〜30L
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ファミリーキャンプ:40〜50L以上
初心者におすすめ
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ソフトタイプ(20L前後)+保冷剤を複数使用で軽量かつ実用的
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ハードタイプは保冷力重視なら必須。車移動が前提。
代用品は?
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発泡スチロールの箱でも代用可能(デイキャンプなどの短時間の保冷なら十分)
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保冷バッグ+凍らせたペットボトルも、デイキャンプでは活躍
7. その他の小物(あると便利なもの)
・火起こし用ライター
・着火剤(初心者はマッチより簡単)
・軍手(調理や火起こし時に必要)
・タオル・ウエットティッシュ
・ゴミ袋(片付けに役立つ)
・モバイルバッテリー(スマホ用)
マット(寝具関連)
- 種類
フォームマット(ウレタン)
エアマット
インフレータブルマット -
ソロ〜デュオ
収納性の良いエアマットがおすすめ(3,000〜5,000円) -
代用品
家の銀マット・ヨガマットも一時的にOK(断熱力は劣る)
焚き火台
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初心者はコンパクトな折りたたみ式が◎(直火禁止のキャンプ場多数)
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ソロ用:小型の五徳付きタイプ
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ファミリー:大きめで安定感あるモデルを
食器類(シェラカップ・プレートなど)
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素材
ステンレス
チタン
ホーロー -
ソロ:シェラカップ1〜2個でOK(お椀+マグ兼用)
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ファミリー:割れない素材で統一し、人数分を確保
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代用品:プラ容器・100均のメラミン皿などで代用可能
調理器具(トング・まな板・包丁など)
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折りたたみタイプの包丁・まな板が収納便利
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代用品:家庭用でもOK(ただし安全に収納できる工夫が必要)
ライター・火起こし道具
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*着火器(ガスライター・チャッカマン・マッチ)*があると便利
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フェザースティック・火吹き棒・炭起こし器などは徐々に揃えてもOK
ゴミ袋・軍手・ウェットティッシュ
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意外と忘れがちな必需品
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軍手や耐熱グローブは焚き火時の安全対策に必須
キャンプ初心者の一日|当日の流れをイメージしよう
初めてのキャンプでは、「何時に出発して、何をするのか?」と不安になるものです。ここでは、1泊2日のキャンプの流れを具体的に解説します。
1. キャンプ場を決める
キャンプの成否を左右すると言っても過言ではないのが、「どこのキャンプ場に行くか」です。場所によって設備や雰囲気、混雑具合、アクセスのしやすさが大きく異なるため、行き当たりばったりで選ぶと、「こんなはずじゃなかった…」という失敗が起こりやすくなります。
特に初心者にとって、トイレが汚れていたり、虫が多すぎたり、キャンプサイトの地面がデコボコだったりすると、居心地が悪くなりキャンプそのものが嫌になってしまうこともあるんです。逆に、清潔で整備されたキャンプ場に行けば、最初の体験が快適で「また来たい」と思える楽しい記憶になります。
また、直火OKか、焚き火台が必要か、電源サイトかフリーサイトか、テントが張れる地面かどうか、車の乗り入れ可否、ゴミの持ち帰りルールなど、キャンプ場によってルールが異なります。これらを確認せずに行ってしまうと、現地で困ることになってしまいます。ですので、「初心者に優しいキャンプ場かどうか」を見極めるためにも、事前の情報収集と予約は必須です。
2. キャンプの日程を決める
日程を早めに決めておく理由は、準備時間を確保できること、そして混雑を避けやすくなることの2つが大きなポイントです。特に人気のあるキャンプ場は土日や連休に予約が集中しやすく、1ヶ月以上前でも埋まってしまうことがあります。急に「今週末行こう」と思っても、予約が取れずに断念するケースも珍しくありません。
また、日程が決まっていないと「じゃあいつ行こう?」と計画が進まず、気づけばキャンプシーズンが終わってしまうことも…。初心者の場合は、気温が安定していて虫が少ない春や秋の1泊2日がおすすめです。暑すぎず寒すぎず、無理なく楽しめる時期を選ぶことで、体力的にも精神的にも余裕が持てます。
そして、日程が決まれば天気予報のチェックもできます。雨が降る可能性が高いなら延期も検討できますし、逆に晴れの日に向けて安心して準備を進められます。「日程が決まる=本格的に準備が始まる第一歩」だと考えてください。
3. 暇な時間・空いた時間の過ごし方を決める
キャンプというと「やることが多そう」と思われがちですが、実際には設営や食事以外の時間は、けっこう手持ち無沙汰になることがあります。特にソロやデュオ(2人)キャンプでは、他に話す相手もいないため、ただぼーっとしている時間が長くなることも。
もちろん、その「ぼーっとする時間」も自然の中では大切なリラックスタイムです。でも何も準備していないと、「退屈だな…」「何すればいいんだろう…」と不安になり、逆に落ち着けなくなることがあります。特に初心者の場合、初キャンプの緊張感もあるので、気をまぎらわす意味でも、事前に過ごし方のアイデアを持っておくと安心です。
たとえば読書、音楽、焚き火を眺める、編み物や日記、星空観察など、自分が楽しめそうなことをいくつか考えておけば、ゆったりとした時間を満喫できます。誰かと行く場合も、トランプやUNO、スケッチなど手軽にできる遊びがあると会話も弾みます。
「自然の中で、あえて何もしない」を楽しむのは中級者以降でも十分です。最初は「やることがない」ことに不安を感じやすいので、あらかじめ「こういう時間を過ごしたいな」と考えておくと、心に余裕が持てるんですね。
暇つぶしアイデア(ソロ・デュオ・ファミリー向け)
タイプ | 活動の例 |
---|---|
ゆったり系 | 本を読む、編み物、日記を書く、音楽を聴く |
アクティブ系 | 写真撮影、釣り、焚き火で焼きマシュマロ |
ファミリー向け | トランプ、UNO、虫取り、自然観察 |
ソロ・大人向け | 星座アプリで星空観察、アウトドアコーヒータイム |
雨の日対策 | 読書、映画(スマホ+DL)、折り紙、工作など |
4. 必要なものを買う or 代用品を用意する
道具を揃えるには、実際のお店に行き買うかネット(Amazonや楽天などのサイト、メルカリやメーカーのサイト)などがあります。
実際にお店に行くことで手に取り、サイズ感や使用感を感じ比較しながら買うことができます。その一方で、近くにお店がない場合には少し等ですることになります。ネットであれば、実際に手に取ることはできませんが、家にいながら購入することができ、運搬する手間などがなくなります。
初心者におすすめメーカーサイト
・CAPTAIN STAG|公式サイト
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先ほどのキャンプ道具リスト(テント、シュラフ、ランタン等)をベースに、実際の予定・人数に合う道具を用意しましょう。
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初回はなるべく安く・軽く・少なくを意識すると、失敗が減ります。
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代用品の活用もおすすめ!(家庭用鍋、クッション、保冷バッグなど)
5. 当日のキャンプ飯(メニュー)を決める
キャンプにおけるごはんは、「楽しさの大部分を占める」と言ってもいいほど重要な要素です。けれど、初心者のうちは「何を作ればいいか分からない」「何を持って行けばいいのか迷う」と不安が大きくなりがちです。
その不安を解消するには、事前にメニューをしっかり決めることがとても効果的です。たとえば焼き肉をするなら、肉・野菜・調味料・トング・油・クッカー・炭・焚き火台・ゴミ袋…と必要な道具と材料が見えてきます。逆に、メニューを決めていないと何を持っていけばいいかも決まらず、直前になって慌ててしまうことになります。
さらに、現地では調理環境が家と違い、不便なことも多いです。コンロの火力が弱く安定しない、洗い物がしにくい、風で火が消えるなど、ちょっとしたトラブルも起きやすいので、あらかじめ「シンプルに」「失敗しにくく」「洗い物が少ない」料理を考えておくと、安心して食事の時間を楽しめます。
また、食材の準備量やクーラーボックスの容量、調理道具の選定にもつながるため、メニューを決めることで他の準備もスムーズになります。初心者のうちは、「ごはんだけ成功すればOK!」くらいの気持ちでいると、心にもゆとりができますよ。
6. 出発前(前日〜当日の朝)
キャンプの準備は、すでに「出発前」から始まっています。忘れ物をしないために持ち物チェックをしたり、積み込み順を考えたり、出発時間を決めてスケジュール通りに動くことが大切です。特に初心者は道具の管理に慣れていないため、ひとつ忘れ物をしただけで現地で大きな不便に繋がることがあります。
また、出発前にトイレを済ませておく、水筒を満タンにしておく、スマホやライトの充電を確認しておくと、現地での不安が減ります。初めてのキャンプ場はどんな環境か分からないので、「現地で困らないための想定外の備え」が非常に大切です。準備の段階で心構えができていると、当日もスムーズに過ごせます。
7. 到着後(設営)
キャンプ場に到着してからは、テント設営・荷物の搬入・焚き火や調理の準備と、意外とやることが多いです。特にチェックイン時間が遅いと、あっという間に日が暮れてしまい、暗い中での設営になってしまうこともあります。初心者には特に危険です。
そのため、到着してからの流れもある程度シミュレーションしておくことが重要です。たとえば、「まずはサイトの場所を確認する」「トイレや水場の位置をチェック」「どこにテントを張るかを決める」など、流れを頭に入れておくだけで慌てず行動できます。焦りはケガや忘れ物の原因になるので、段取りを決めておくと心に余裕ができます。
8. 午後〜夜(楽しみタイム)
午後から夜にかけては、食事・焚き火・自由時間と、キャンプの一番の楽しみが詰まった時間です。ですが、あらかじめ「どう過ごしたいか」を考えておかないと、だらだらと時間が過ぎてしまい、「何もできなかった…」ということにもなりかねません。
キャンプ場によっては21時以降は静かに過ごす「サイレントタイム」が設けられている場合もあります。そうなると、焚き火や話し声、音楽にも気を遣う必要があり、自由に過ごせないと感じるかもしれません。
だからこそ、事前に夜の過ごし方(読書、焚き火、星空観察、まったりコーヒーなど)を想定し、その時間に必要な道具や飲み物を用意しておくことが大切です。静かな時間に身を委ねる準備ができていれば、キャンプの夜はとても贅沢で特別な時間になります。
9. 翌朝〜撤収キャンプ場選びで失敗しないための5つのポイント
翌朝の時間は、「帰る」という意識が強くなるため、準備不足だと慌ただしくなります。特に撤収作業は思ったより時間がかかり、焦って片付けると道具を汚したり壊したり、最悪の場合忘れて帰ってしまうこともあります。
また、朝露でテントが濡れていると乾燥させる時間も必要です。早めに起きてゆっくり朝食をとり、余裕をもって撤収作業を行うためには、前日のうちにある程度「朝やること」を整理しておく必要があります。朝ごはんのメニュー、撤収順(テーブル→チェア→テントなど)をあらかじめ決めておけば、落ち着いて帰る準備ができます。
1. 「トイレと水場の清潔さ」はレビューでチェック!
キャンプ場選びで特に見落とされがちなのが「トイレと水場の清潔さ」です。しかし、これはキャンプの快適さを大きく左右する重要なポイントです。初心者ほどこの影響を強く受けます。
たとえばトイレが汚れていたり、水場が泥だらけだったりすると、精神的にストレスが溜まり、せっかくのキャンプの楽しさが半減してしまいます。「水が臭う」「お湯が出ない」「ゴミが散乱している」といったトラブルも少なくありません。
こうした点は、キャンプ場の公式サイトには書かれていないことが多いため、Googleマップやキャンプ系レビューサイトで、利用者の口コミを必ずチェックすることが大切です。特に女性や子ども連れには重要視されやすく、清潔な施設を選ぶことが「また来たい」と思えるポイントになります。
2. 「直火OK?焚き火台必須?」を必ず確認!
キャンプ場によっては、直火(地面でそのまま焚き火)を禁止している場所が多くあります。焚き火をするためには、焚き火台が必須だったり、防炎シートを敷くルールがあったりします。これを知らずに行ってしまうと、「焚き火ができない」「道具が足りない」というトラブルが起きかねません。
また、「直火OK」と書かれていても、地面の状況(芝生か砂利か)や風の強さによってはリスクが高くなることも。焚き火の可否は防災上の観点から厳しく管理されているので、事前にキャンプ場の公式情報をしっかり確認し、自分の装備がルールに合っているかを把握しておくことが必須です。
3. 「周囲のキャンパーとの距離感」を重視
キャンプは自然の中でのんびり過ごすためのものですが、他のキャンパーとの距離感が近すぎるとリラックスできません。 テントがすぐ隣、話し声や焚き火の煙が気になる、夜中まで騒いでいるグループがいる…など、密集したサイトではトラブルも起こりやすくなります。
特に初心者にとっては、「迷惑をかけていないかな?」「こっちの声はうるさいかな?」と神経質になりやすく、せっかくの自然の中でもリラックスできません。ですので、広めの区画サイトや、サイト同士が離れている場所を選ぶと、より安心して過ごすことができます。レビューや航空写真でサイトの広さやレイアウトを事前に確認すると良いですね。
4. 「アクセスのしやすさ」を甘く見ない
「山の中で静かに過ごせる」と聞くと魅力的に感じますが、アクセスのしやすさも非常に重要です。特に初心者が最初に選ぶキャンプ場は、できるだけ道が分かりやすく、運転しやすい場所にあるほうが安心です。ナビに出ない山道、細い林道、すれ違いできない道路など、アクセスの悪さがストレスになることも少なくありません。
また、天候が悪化したときの避難や帰宅もしやすいように、帰りのルートや所要時間も含めて把握しておくことが大切です。キャンプそのものよりも「道中の不安」で疲れてしまうことのないよう、初めのうちはアクセスしやすいキャンプ場を選ぶとよいでしょう。
5. 「キャンプ場の標高と気温」に注意!
標高が高い場所は夏でも朝晩の気温が低く、思った以上に寒さを感じることがあります。特に標高1,000mを超えるキャンプ場では、夏でもシュラフ(寝袋)が必要だったり、防寒着がないと眠れないほど冷え込むこともあります。
逆に、標高が低い平地では夏は虫が多かったり、暑くて寝苦しい夜になることもあります。自分がキャンプする時期・地域の気温をしっかり確認し、標高と気候のバランスを考えて選ぶことが、快適なキャンプには欠かせません。
天気アプリなどでキャンプ地の朝晩の気温を調べ、それに合わせた服装・寝具を準備しておくことで、「寒くて寝られなかった」「暑すぎてバテた」といったトラブルを防ぐことができます。
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