
こんにちは!今回はテントやタープを立てる時に必須になるギア(道具)「ペグ」についてご紹介します!
キャンプ初心者が意外と見落としがちな「ペグ」。テントやタープを固定するための小さなアイテムですが、実はキャンプの快適さと安全性を大きく左右する重要な役割を担っています。正しいペグ選びと使い方を知っていないと、風でテントが飛ばされたり、設営に時間がかかったりと、思わぬトラブルにつながることもあります。この記事では、初心者の方に向けて、ペグの役割から種類、正しい打ち方や抜き方、地面の状態に合わせた選び方、そしておすすめのペグまで、徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたもペグマスターへの第一歩を踏み出せます。
ペグの役割とは?
キャンプにおけるペグの最大の役割は、テントやタープを地面にしっかりと固定し、風や雨などの天候から守ることです。ペグがしっかり刺さっていないと、風にあおられてテントが倒れたり、タープが飛ばされてしまう危険があります。また、夜中にテントが崩れてしまうと、非常に危険で、睡眠の質にも関わります。つまり、ペグは安全で快適なキャンプを支える「縁の下の力持ち」なのです。
ペグの種類と特徴
ペグにはさまざまな素材や形状のものがあり、地面の状態や目的に応じて使い分ける必要があります。代表的な種類は以下の通りです。
スチールペグ
スチールペグは、その名の通り鉄(スチール)でできたペグで、初心者から上級者まで幅広く使用されています。鉄は金属の中でも比較的安価ながらしっかりとした強度があり、硬い地面にも打ち込みやすいのが特徴です。
スチールペグの最大のメリットは、曲がりにくさと価格のバランスです。たとえば砂利が混ざった硬い土や踏み固められたキャンプ場など、柔らかいペグでは通らない地面でも安定した打ち込みが可能です。一方で、重量はややあるため、徒歩や自転車キャンプなど、装備の軽量化を重視する場面では不向きかもしれません。
ただし、サビやすいというデメリットがあるため、使用後は必ず水分を拭き取り、乾燥した状態で保管することが長持ちのコツです。

アルミペグ
アルミペグは軽量なアルミニウム製で、登山やバックパックキャンプなど「軽さ」を求めるシーンで重宝されます。重さはスチールやチタンに比べて大幅に軽いため、複数本を持ち歩く際の負担が少なく、初心者でも扱いやすいです。
一方で、強度はあまり高くなく、硬い地面や石の多い場所では曲がったり、最悪の場合は折れてしまうこともあります。打ち込む際は力任せに叩かず、柔らかい地面に丁寧に打ち込むのがポイントです。
アルミペグは、芝生や柔らかい土壌のキャンプ場での使用に適しています。価格も比較的手ごろなため、キャンプを始めたばかりの初心者が一式そろえる際にも選びやすい選択肢です。
チタンペグ
チタンペグは、非常に高い耐久性と軽さを兼ね備えた、まさにハイエンドなペグです。チタンという素材自体が軽量かつ強靭で、鉄より軽く、スチール以上の耐久性を持ち、腐食にも非常に強いという特徴があります。
そのため、硬い地面にも容易に打ち込める一方で、重さの面でも優れており、道具を厳選したいこだわり派キャンパーから絶大な支持を得ています。また、サビにくく、メンテナンスも容易です。
ただし、その分価格は非常に高く、1本あたり1,000円を超えることも珍しくありません。初心者が最初から選ぶにはややハードルが高いですが、「一生モノのギア」を持ちたい人にとっては、非常に価値のあるアイテムと言えます。

プラスチックペグ
プラスチックペグは、樹脂製の軽量なペグで、価格も安価なものが多く、初心者向けのセット品に含まれていることがよくあります。柔らかい芝生や砂地などに適しており、特に風が弱く天候が安定しているときに使いやすいです。
しかしながら、強度は金属製に比べて圧倒的に劣り、石や硬い地面に当たると簡単に曲がったり折れたりしてしまいます。また、ハンマーで強く打ち込みすぎると割れてしまうこともあるため、使用には十分な注意が必要です。
プラスチックペグは、あくまで軽度な使用シーン向けのサブ的な位置づけであり、本格的なキャンプには補助的に持っておくのがベターです。
ネイルペグ(鋳造ペグ)
ネイルペグは「鍛造ペグ」「鋳造ペグ」とも呼ばれ、鋼材を一体成型で加工した非常に頑丈なペグです。鍛造製法によって、素材の密度が高く、曲がりにくく、衝撃に強いのが特徴で、プロやベテランキャンパーの間では圧倒的な支持を得ています。
特に代表的なのが、スノーピークの「ソリッドステーク」シリーズ。硬い地面、砂利、石混じりの土壌でも力強く突き刺さり、しっかりと固定できるので、テントやタープをしっかりと支えたい場面で非常に重宝します。
そのぶん重量はありますが、耐久性と信頼性の高さから「とにかく安心して使いたい」という初心者にもおすすめできます。価格は高めですが、長く使えるという意味ではコストパフォーマンスも優れているといえるでしょう。

ペグの正しい打ち方
テントやタープをしっかり固定するためには、ペグを「正しい角度」と「十分な深さ」で打ち込むことが非常に重要です。初心者にありがちなのが、ペグを垂直に打ち込んでしまったり、浅く打ち込んで済ませてしまうケース。しかし、それでは風が吹いた際に抜けやすくなってしまい、テントの倒壊や危険につながります。
まず、ペグは張り綱(ガイロープ)に対して約60〜70度の角度をつけて、地面に対して斜めに打ち込むのが基本です。角度の目安としては、ペグの上部がテントから遠ざかる方向を向いている状態です。この斜めの打ち方によって、ロープに引っ張られても抜けにくくなるため、風にも強くなります。
ペグを打つ位置もポイントです。ガイロープの延長線上で、テントの固定ポイントから約1m程度離れた位置に打ち込むと、ロープのテンションがしっかりかかって安定します。
また、打ち込む深さも重要です。ペグの頭が地面から少し出る程度まで打ち込むのが理想です。浅すぎると風に煽られた時に簡単に抜けてしまいますし、逆に深く打ち込みすぎると抜きにくくなったり、ペグに傷がついてしまう可能性もあるため注意が必要です。
打ち込みにはペグハンマーを使いましょう。石などで代用すると力が伝わりにくく、手にケガをしたりペグが曲がったりする恐れがあります。ペグハンマーは重さがあるので効率的に力を伝えられ、まっすぐきれいに打ち込むことができます。ハンマーの打つ位置はペグの中心をしっかり狙い、力任せではなく、一定のリズムで数回に分けて打ち込むと失敗しにくくなります。
なお、地面が柔らかいとペグがすぐに沈み込んでしまうこともあるので、ペグを打ち込む前に足でしっかり地面を踏み固めておくと、より安定感が増します。

ペグの正しい抜き方
キャンプが終わってテントを撤収するとき、ペグが抜けなくて苦労することがあります。特に硬い地面に打ち込んだ場合や、雨で地面が締まったときなどは、素手で引っ張ってもビクともしないことがあります。ここでは、初心者でもスムーズにペグを抜ける方法を紹介します。
まず基本的な抜き方は、「ペグハンマーのフック部分をペグの穴に引っ掛けて引き上げる」方法です。専用のペグハンマーは先端にフックがついており、それをペグのリングや穴に引っかけて、てこの原理で引っ張ると比較的簡単に抜けます。このとき、地面に対して垂直方向にゆっくり力を加えるのがコツです。急に力を入れると周囲の土を掘り起こしてしまい、地面を傷つける原因になります。
それでも抜けない場合は、ハンマーのフック部分を引っかけたまま、左右にゆすってペグを少しずつ緩めると、抵抗が減ってスムーズに引き抜けます。また、深く埋まった場合や粘土質の土でペグが固く固定されている場合は、ペグの周りの土をスコップや靴で軽く掘り起こしてから引き抜くと格段に楽になります。
とはいえ、キャンプ場によっては土が固く締まっていたり、雨などでペグのまわりが固まり、どうしても手やペグハンマーだけではうまく抜けないこともあります。そんなときのために、以下のような対処法を覚えておくと便利です。
まず、ペグがまっすぐに打たれていなかった場合や、深く入りすぎている場合は、力任せに引っ張ると手を痛めたり、ペグが曲がるリスクがあります。無理に抜かず、「テコの原理」を活かすことがコツです。
たとえば、ペグハンマーのフック部分が短くて引き抜けないときは、ハンマーを地面と垂直に持ち、ペグの引っ掛かり部分にテコのようにあてて、少しずつ角度を変えながら引き上げると、徐々に緩んでいきます。
もしペグハンマーがない場合、手で抜くことも可能ですが、その際は軍手やグローブを使って手を保護しましょう。裸手で無理に引っ張ると、金属のエッジで手を切ったり、滑って転倒するリスクがあります。
また、ペグの周囲の土を掘る・崩すという方法も有効です。たとえば、ペグの根本を少しスコップや手で掘って土を柔らかくするだけで、抜きやすくなる場合があります。乾燥した硬い地面なら、少量の水をかけて湿らせてから抜くと、地面が緩み、抵抗が減るため引き抜きやすくなります。
それでもどうしても抜けない場合は、他のペグを「補助ペグ」として差し込み、ペグ同士をからませて引き抜くという裏技もあります。このときも手を挟まないよう十分注意して作業してください。
特に冬場の凍った地面や、泥が乾燥して固まった場所ではペグが抜けにくくなることが多いため、無理せず時間をかけて、周囲をほぐす・角度を変える・テコの力を活かすという手順で慎重に抜いていきましょう。

ペグが抜けにくい時の対処方法
とはいえ、キャンプ場によっては土が固く締まっていたり、雨などでペグのまわりが固まり、どうしても手やペグハンマーだけではうまく抜けないこともあります。そんなときのために、以下のような対処法を覚えておくと便利です。
まず、ペグがまっすぐに打たれていなかった場合や、深く入りすぎている場合は、力任せに引っ張ると手を痛めたり、ペグが曲がるリスクがあります。無理に抜かず、「テコの原理」を活かすことがコツです。
たとえば、ペグハンマーのフック部分が短くて引き抜けないときは、ハンマーを地面と垂直に持ち、ペグの引っ掛かり部分にテコのようにあてて、少しずつ角度を変えながら引き上げると、徐々に緩んでいきます。
また、ペグの周囲の土を掘る・崩すという方法も有効です。たとえば、ペグの根本を少しスコップや手で掘って土を柔らかくするだけで、抜きやすくなる場合があります。乾燥した硬い地面なら、少量の水をかけて湿らせてから抜くと、地面が緩み、抵抗が減るため引き抜きやすくなります。
それでもどうしても抜けない場合は、他のペグを「補助ペグ」として差し込み、ペグ同士をからませて引き抜くという裏技もあります。このときも手を挟まないよう十分注意して作業してください。
特に冬場の凍った地面や、泥が乾燥して固まった場所ではペグが抜けにくくなることが多いため、無理せず時間をかけて、周囲をほぐす・角度を変える・テコの力を活かすという手順で慎重に抜いていきましょう。
そしてもうひとつ大切なのは、「ペグを抜いたあとには地面を整えること」です。抜いたままにしておくと、他のキャンパーや管理人がつまづいてケガをしてしまうことがあります。使用した場所には最後に手でならすなど、最低限のマナーとして元の状態に戻しておきましょう。
地面が悪いときのペグの選び方と打ち方
キャンプ場の地面は、すべてが理想的に整っているわけではありません。中には砂地、粘土質、固い砂利地、芝生、または石混じりの土など、ペグの打ち込みに苦労するようなコンディションも少なくありません。初心者の方ほど、こうした「悪い地面」での対策を知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
まず、地面が固くてペグが入りにくいとき(例えば砂利や石の多い場所)には、「鍛造(たんぞう)ペグ(=ネイルペグ)」や「チタン製ペグ」のような頑丈な素材のペグを選ぶのがベストです。特にソリッドステークのような鋳造されたペグは、太くて丈夫なので、石が混ざった地面でも割れたり曲がったりせず、しっかりと打ち込むことができます。打ち方のコツは、一気に力を入れて打ち込むのではなく、ペグの先端が石などに当たった場合は少し位置をずらして再挑戦すること。無理に叩き込もうとすると、ハンマーもペグも傷みやすく、最悪破損してしまいます。
逆に、柔らかすぎる地面、例えば雨でぬかるんだ土や乾いた砂地のような場所では、「プラスチックペグ」や「幅の広いアルミペグ」など、接地面が広く、引き抜かれにくい構造のペグが有効です。こうした場所では、細くて硬いペグを使ってもすぐに抜けてしまうため、地面との摩擦を増やす形状のものが適しています。砂浜や柔らかい地面に対応したサンドペグなども選択肢の一つです。
また、悪条件の地面では、ペグの角度にも注意が必要です。通常、ペグは地面に対して斜め45度程度で打ち込むのが基本ですが、柔らかい地面では垂直に近い角度で深く打ち込むことで、抜けにくさを高めることができます。さらに、1本のペグで固定が難しい場合は、2本のペグをクロス(X字型)に打ち込んで強度を補強する方法もあります。
このように、「地面が悪いからうまくいかない」ではなく、地面の状態に応じたペグ選びと打ち方を知ることが、初心者にとっては大きな安心材料となります。現地で困らないためにも、事前に地面の種類を想定し、ペグの種類を複数持っておくのがおすすめです。

初心者におすすめのペグ
キャンプを始めたばかりの初心者にとって、どのペグを選べばいいのか迷うのは当然のことです。最初はすべての種類を揃える必要はありませんが、汎用性が高く、扱いやすく、コストパフォーマンスに優れたペグを選ぶことが大切です。
まず、初心者に最もおすすめなのが、スチール製のネイルペグ(鋳造ペグ)です。特にスノーピークの「ソリッドステーク」は有名ですが、これに似た形状のものも各メーカーから販売されています。鋳造ペグはとにかく頑丈で、初心者が誤って硬い地面に打ち込んでも壊れにくく、長く使えるのが特徴です。重さは多少ありますが、その分、安定感があり、風が強い日や雨の日のキャンプでも安心して使用できます。
また、DODの「ビッグタープポール用ペグ」などもコストパフォーマンスが良く、初心者に優しい価格帯で入手しやすい点が魅力です。ペグにお金をかけることを後回しにしがちな初心者でも、1本数百円程度から買いそろえることができるため、ハードルが低いと言えます。
参照:DOD公式サイト:ペグ
もう一つおすすめなのが、軽量なアルミ製ペグです。特にソロキャンプや徒歩・自転車キャンプのような軽量装備を重視するスタイルには最適です。ただし、硬い地面には向かないため、柔らかめの土や芝地など、比較的ペグが打ちやすい場所に限定して使うようにすると良いでしょう。
一方で、プラスチックペグやチタン製ペグは、使いどころを選ぶ必要があるため、初心者が最初から揃えるにはややハードルが高いかもしれません。プラスチックペグは軽くて扱いやすいですが、強度が低く壊れやすいため、メインとしてではなく「補助用」として考えるのがベターです。
結論として、初心者がまず揃えるべきは、汎用性が高くて丈夫なスチール製ネイルペグ。そのうえで、キャンプスタイルや行く場所に応じて、軽量タイプや特殊地面向けのペグを追加していくと、トラブルが少なく、より快適なキャンプを楽しめるようになります。

まとめ
キャンプ初心者にとってペグは軽視されがちな存在ですが、実際には安全で快適なキャンプを実現するために欠かせない重要なギアです。
ペグの役割はテントやタープをしっかりと固定することであり、風や雨といった自然の影響からキャンプサイトを守るために必須のアイテムです。
本記事では、スチールペグ、アルミペグ、チタンペグ、プラスチックペグ、ネイルペグ(鋳造ペグ)などの種類とそれぞれの特徴を詳しく解説しました。加えて、正しいペグの打ち方・抜き方、地面の状況に応じた選び方・打ち方の工夫、初心者におすすめのペグについてもわかりやすく紹介しています。
ペグ選びや使い方をしっかり理解することで、より安全で失敗のないキャンプを楽しむことができます。これからキャンプを始めたい方や、道具選びに不安がある方は、この記事を参考に、自分にぴったりのペグを見つけて快適なアウトドアライフを始めてください。


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