こんにちは！前回は低予算の道具を紹介しましたが、今回は中価格帯の道具をご紹介します！
「ソロキャンプを始めてみたいけど、どんな道具が必要で、いくらぐらいかかるの？」そんな不安を抱えている初心者の方へ。前回の記事では、できるだけ費用を抑えてキャンプを始めるための『低予算スタート』についてご紹介しました。今回はその次のステップ、”ちょっと余裕を持った快適装備”を意識した『中価格帯』の道具選びをご提案します。低予算から少しグレードアップしたい方、長く使えるギアを選びたい方にも参考になる内容です。
中価格帯（目安：3万〜6万円）のソロキャンプ道具とは？
低予算のキャンプ道具と比べて、中価格帯のギアでは明らかに「快適性」と「耐久性」に違いが出てきます。たとえば、テントひとつをとっても、低価格帯ではシングルウォールで軽量・コンパクトな分、結露しやすかったり風に弱かったりといったデメリットが目立ちます。中価格帯になると、ダブルウォール構造で耐水圧や通気性に優れたモデルも選択肢に入ってくるため、安心して夜を過ごすことができるようになります。
また、チェアやテーブルも安価なものであれば座面が沈み込んだり、ぐらついたりしがちですが、中価格帯なら背もたれの角度調整やしっかりとしたフレーム設計がされており、長時間でも疲れにくくなるのが特長です。収納性と耐久性のバランスが取れているため、「安物買いの銭失い」を避けたい初心者キャンパーにとっては、長期的に見てコスパの良い選択肢になります。
中価格帯のキャンプ道具セット【目安：3万〜6万円】
| ギアカテゴリ | 商品例（参考） | 価格帯（目安） | 特徴・おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| テント | BUNDOK ソロドーム1, DOD ライダーズバイクインテント | ¥10,000~20,000 | 設営しやすく、コンパクトで丈夫なものが多い |
| 寝袋 | モンベル バロウバッグ#3, ナンガ オーロラライト | ¥7,000~15,000 | 化繊タイプでも軽量で保温性高いモデルが増える |
| マット | サーマレスト Zライトソル, キャプテンスタッグEVAマット | ¥3,000~6,000 | 断熱性と快適性を両立した折りたたみ式がおすすめ |
| バーナー | SOTO アミカス、イワタニ ジュニアコンパクトバーナー | ¥3,000~5,000 | 安定した火力とコンパクトな収納力が魅力 |
| クッカー | ユニフレーム 山クッカー角型3、メスティン（トランギア） | ¥3,000~5,000 | 調理の幅が広がるセットタイプがおすすめ |
| テーブル | キャプテンスタッグ アルミロールテーブル | ¥2,000~4,000 | 軽くて丈夫。ソロ用にちょうどいいサイズ感 |
| チェア | ヘリノックス チェアワン、WAQ チェア | ¥6,000~10,000 | 座り心地と耐久性を重視した選択肢 |
| ランタン | LEDランタン（ベアボーンズ、GENTOS） | ¥2,000~4,000 | 電池式やUSB充電式など、安全性高め |
| その他小物 | カトラリーセット、防水バッグ、焚き火シートなど | ¥2,000~5,000 | 焚き火や食事の快適性を上げる必須ギア |
合計金額：おおよそ30,000円〜60,000円程度
100均道具は完全卒業？いや、賢く使うのが正解
よく「中価格帯に移ったら100均グッズは卒業すべき？」と聞かれますが、そんなことはありません。むしろ、キャンプに慣れてくるほど「これは100均で十分」「ここはちゃんとしたメーカー品が必要」といった見極めができるようになります。
たとえば、カトラリー（スプーン・フォーク・お箸）やトング、ゴミ袋、ジッパーバッグなどの消耗品は、100円ショップで買えるもので十分。小分け調味料用のボトルやミニタッパーなども、キャンプ用として高価なものを買わなくても100均で揃えられます。
また、タープの下に敷くグランドシートの代用品や、焚き火時の火の粉よけに使うアルミシートなど、工夫次第で100均グッズは「サブギア」として大活躍。大切なのは、価格ではなく「用途に対する適性」。中価格帯の道具と併用することで、よりスマートで経済的なキャンプスタイルが実現できます。
コスパ重視！初心者にもおすすめのブランド５選！
中価格帯のソロキャンプギアを揃える際、選ぶブランドによって「失敗しない確率」は大きく変わります。特に初心者にとっては、使い方がシンプルで、価格と品質のバランスが良いブランドを選ぶことがポイントになります。ここではおすすめのブランドを5つご紹介します。
1. DOD（ディーオーディー）
DODは、アウトドアの楽しさをギアそのものに落とし込んでいる、まさに“発想力で勝負する”ブランドです。低予算ではシンプルなものが多いですが、中価格帯では本領発揮。たとえば「カマボコテント」シリーズのようなユニークな形状や、「いつかのタープ」「ソトネノサソイ」などの名が示すように、ネーミングから機能まで“楽しさ”が詰まっています。
DODの魅力は、ただ目を引くだけではなく、実際に使いやすく設計されていること。収納・展開の簡便さ、軽量かつ多機能な構造、ユニークな見た目と利便性を両立させた設計は、道具を使う楽しみそのものを倍増させてくれます。「ソロキャンプに個性を加えたい」「自分だけのスタイルを楽しみたい」人にとって、DODは最良のパートナーとなるブランドです。
公式サイト：DOD（ディーオーディー）
2. キャプテンスタッグ（CAPTAIN STAG）
キャプテンスタッグといえば「鹿番長」の愛称で親しまれる、日本生まれの老舗アウトドアブランドです。低価格帯では“とにかく揃う”という印象でしたが、中価格帯になるとその印象は一変します。素材や構造にこだわったギアが揃い、たとえばステンレス製の焚き火台や、折りたたみ可能なアルミテーブルなど、長く使える耐久性と機能性を兼ね備えた製品が手に入ります。
キャプテンスタッグの特徴は、奇をてらわない正統派設計。だからこそ、道具としての完成度が高く、キャンプの基本を着実に学びたい初心者にはうってつけです。長く使えるベーシックなギアを手に入れたい方に、キャプテンスタッグは“間違いのない選択肢”です。
公式サイト：キャプテンスタッグ（CAPTAIN STAG）
3. ロゴス（LOGOS）
ロゴスはもともとファミリーキャンパー向けのイメージが強いブランドですが、近年ではソロキャンプ向けの製品にも力を入れており、中価格帯に差し掛かると選べる製品の幅がぐっと広がります。デザインは明るく親しみやすい雰囲気ながら、収納性や軽量性、耐久性など、実用面でもしっかりと作り込まれています。
特に注目したいのは、独自素材や機構を使った焚き火ギアやクッカーなど。華やかな見た目だけでなく、しっかりとアウトドアでの使用を意識した実用性を持っており、“機能美”を重視する人にもおすすめです。「おしゃれで実用的、でも使いやすい」がロゴスの真骨頂であり、ビジュアルと機能性を両立させたい初心者には理想的なブランドといえます。
公式サイト：ロゴス（LOGOS）
4. バンドック（BUNDOK）
バンドックは、過剰な装飾を省いたシンプルな設計と、コンパクトかつ軽量な作りで評価を集めている注目の国産ブランドです。中価格帯のモデルになると、特にソロキャンパー向けのミニマルなギアが光ります。たとえばソロティピー1TCなどのテントは、遮光性・耐久性を備えつつ設営の簡単さも両立。しかも、価格以上の満足感が得られます。
余計なものが一切ないミニマル設計は、「自分で考え、自分で使いこなす」というソロキャンプの本質と非常に相性が良いです。派手さはありませんが、道具を通じてキャンプの“本質的な楽しさ”を味わいたい初心者にバンドックはぴったりのブランドです。
公式サイト：バンドック（BUNDOK）
5. フィールドア（FIELDOOR）
フィールドアは、価格を抑えつつもユーザーのニーズを的確に捉えた製品展開で注目されているブランドです。とくに中価格帯になると、耐水圧の高いテントや頑丈な折りたたみ式チェアなど、より“キャンプ上級者に近づく”ギア選びが可能になります。
このブランドの魅力は、安さに依存せず、あくまでも「使える」ことに徹底してフォーカスしている点です。特にオンライン通販での購入が主で、手軽に手に入れやすいのもメリット。無名でも実力派のブランドで揃えたいという初心者や、「キャンプをコスパよく楽しみたいけど質は妥協したくない」という人にフィールドアは理想の選択肢です。
公式サイト：フィールドア（FIELDOOR）
【どこで買う？購入先のおすすめと注意点】
ソロキャンプの道具を揃えるとき、初心者が最も迷いやすいのが「どこで買えばいいのか」という点です。予算に合わせてできるだけコスパのよい道具を選びたいところですが、購入先によって価格や品質、保証の内容が大きく変わることもあります。
まず、ホームセンターやアウトドア専門店では、実際に商品を手に取って比較できるというメリットがあります。サイズ感や重さ、質感などを確認しながら選べるため、初めてのキャンプ道具選びには安心感があります。スタッフに相談できるのも嬉しいポイントです。
一方で、Amazonや楽天市場などのネット通販は、価格が比較的安く、レビューも豊富にあるため、人気ブランドの道具を手軽に探せます。特に中価格帯のキャンプ道具はネット限定の割引やセット販売がある場合もあるため、コストを抑えたい初心者には魅力的です。ただし、並行輸入品や類似品も出回っているため、販売元が信頼できるかどうかは必ずチェックしましょう。保証が付いているか、返品可能かどうかも重要です。
「安いから」「すぐ届くから」という理由だけで選ぶのではなく、長く使える道具を選ぶためにも購入先の信頼性を見極めることが、ソロキャンプ道具を中価格帯で揃えるうえでとても大切になります。
【次のステップ：「自分だけのキャンプスタイル」を見つけよう】
中価格帯の道具をそろえることで、ソロキャンプはより快適に、自由度も高まります。ここから先は、単に「必要なものを揃える」フェーズから、「自分らしいスタイルを楽しむ」フェーズへと進む段階です。
例えば、ゆったりと読書を楽しみたい人には、リクライニングチェアと焚き火テーブルの組み合わせが心地よい時間を演出してくれます。料理を楽しみたいなら、マルチグリドルやスキレットを中心に据えたキッチンスタイルがおすすめです。装備のグレードが上がることで、キャンプ中の行動や楽しみ方にも幅が出てきます。
この記事を読まれた方は、道具選びに不安がある反面、「失敗したくない」「快適な時間を過ごしたい」という気持ちが強い方だと思います。だからこそ、道具を通じて自分のキャンプスタイルを育てていくことが、これからの楽しみになります。
次回の記事では、いよいよ上級者向けの装備──いわば“本気のキャンプギア”についてご紹介します。より快適さや機能性、デザインにこだわりたい人のための「高価格帯」ソロキャンプ道具ガイドをぜひご期待ください。
まとめ｜中価格帯の道具選びは、快適さと継続のカギ
ソロキャンプ初心者にとって、中価格帯の道具は「快適に長く使える装備」の第一歩。無理に最上級モデルを選ばなくても、きちんと選べばストレスの少ない楽しいキャンプが実現できます。100均や格安ブランドも併用しつつ、自分のスタイルに合わせてギアをカスタマイズしていくことが大切です。
快適性や耐久性を求めた“上級者向け”のハイグレードモデルをご紹介します。「将来は本格的にソロキャンプを極めたい」「長く使えるギアを選びたい」という方は、ぜひ次の記事もご覧ください！
コメント